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2013年12月29日 (日)

オイスタージャーニー!前橋⇔香川往復13,000円の旅(牡蠣食べ放題付き)後編

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「カキ焼き わたなべ」に到着しました。

店内はかなりの急こう配の階段がつなぐ2階建てです。


「予約しておりますyagitaです。一人です。」

と告げますと、二階に案内してくれました。



1、2階共に大きな囲炉裏風のテーブルがいくつかあり、その傍らに座ります。

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窓の外はそのまま海です。



店員のお姉さんが、「牡蠣焼きますね」と言った瞬間、目の前にガラガラと、

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大量の牡蠣が…。


「10分くらいしたら焼けますから、食べ方を説明しますね」

うあー、牡蠣だ…。と思って覗き込んでいたら、バチッと牡蠣殻が破裂して飛んできました。

ああ、それで囲炉裏の堀が深いのか。


10分ほど経ち、お姉さんの説明の概要。

1. 殻が開いたらそのうち食べられる。
2. 表の殻が白っぽくなって、裏がそこそこ焦げたら食べろ。
3. 開かない牡蠣もあるから、そんな牡蠣は専用のナイフで殻の端をグイグイ押して割れ。割れた隙間からナイフを突っ込みこじ開けろ。
4. 貝柱の下にナイフを入れ、殻からスッと外れたら十分加熱されている。食中毒の心配なし。
5. 焼き牡蠣は、身がやや黄色みがかり、ふっくらした時が食べごろ。タイミングを見逃すな。焼きすぎて干からびさせるなよ。

という内容。

こう書くと難しそうですが、そんなことはありません。

しかも無尽蔵に牡蠣がガラガラ囲炉裏に投入されるので、嫌というほど練習でき、コツをつかめます。

気持ちは牡蠣焼き職人です。


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牡蠣の無間地獄が続きます。いや、天国か。


最初は何も味を付けずにそのままいただきました。

ああ、それだけでもおいしい。


主には大根おろしとネギ、ポン酢でいただきましたが、このお店はあらゆるトッピングが充実しています。


大根おろし、小ねぎのみじん切り、レモン、他にマヨネーズ、タルタルソース、チーズ、バター、ニンニク、パセリ、しょうゆ、ポン酢、オリーブオイル、ピザソース、キムチの素、各種たれ、七味、一味、etc…。


食べ放題はとかく単調になりがちですが、こういったトッピングで変化を付けて味わい続けることができます。


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マヨネーズやタルタルも意外に合います。

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チーズをとろけさせて、しょうゆなんかもかなり旨い。


トッピング類は掛け合わせで組み合わせは6700万通りとのことです。

でも、無駄に揃えているわけではない様です。

焼き牡蠣屋さんが、「牡蠣にこれは合うのでは?」と思って置いているわけで、好みは分かれますがラインナップにハズレは無いオールスターたちです。

でも、やっぱりスタンダードの大根おろし+ネギ+ポン酢は殿堂入りだけどね。


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牡蠣たっぷりのご飯と、

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これまた牡蠣たっぷりのお味噌汁も付いてきます。


牡蠣を3桁食べようと意気込んでやってまいりましたが、ごはん&味噌汁の攻撃もあり、そこまで辿りつけません。

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牡蠣の殻は足元のポリバケツに無造作に投げ入れます。

もう限界だと思い、店員のお姉さんに、「何個くらい食べたでしょうか?」と尋ねたら、「ちょうど70くらいですかね。」とのこと。

いいだろう。ご飯とお味噌汁の中の牡蠣を含めれば80近くはやっつけた。

今日のところはこの辺で勘弁してやろう。


そろそろ帰る時間です。コートを着て席を立ちました。

外に出ると…、

う!、おお!

自分がすごい匂いです。


先ほどの建物でいくつもの囲炉裏があり牡蠣をわんさか焼きます。

ある程度、服に匂いが付くのは想定内でしたが…。

匂いのレベルが想定外です。

牡蠣を焼く煙で燻された私と服が、ものすごい異臭を放っています。


悪臭ではないのです。それよりも身の危険を感じさせるような異臭です。

たぶん牡蠣はミネラル豊富なせいなんでしょうが、危険なケミカルな匂いも混ざっています。


ヤバい…。これから何時間も電車に乗るのに…。


少なくとも、このまま乗ったら車掌さんにつまみ出されちゃう。最悪の場合テロ事件として香川県警が動く…。


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志度駅前にコンビニがあり、ファブリーズを購入。トイレでシュッシュします。

コンビニで、店員さんにも背中に吹きかけてもらいました。

でもまあ、焼け石に水だな…。


しかし、電車に乗るしかない。乗った車両をスメルジャックします。


15時前に電車に乗り、ひたすら走り22時前に岐阜県大垣駅へ。


…そうです。ここから、あの夜行に乗ります。


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ムーンライトながら!

絶滅危惧種の夜行普通列車、ムーンライトながら。

この電車は年末年始の2週間ほど、臨時快速として深夜に東京大垣間を結びます。

全席指定ですが指定券は510円。もちろん乗車券として青春18きっぷが使えます。

大垣発22時49分。東京には翌朝5時05分に到着予定です。



こんなレアな電車ですから、鉄オタの方がいっぱいホームにいらっしゃいます。

中には棒状のマイクにヘッドフォンを付け、ホームのスピーカーからのアナウンスを録音している方も。

なに鉄っていうんでしょう?音鉄?録り鉄?


これに乗り込めば余裕で所要時間40時間は切れます。

と、余裕ぶっこいていると、いつまでたってもムーンライトながらが入線しません。

するとアナウンスが…

「ムーンライトながらは先行電車が鹿と衝突し停止しているため入線できません。」


…ここまできて大垣で宿探しか?おいおい、それはないよ…。

と落ち込みましたが、20分遅れで電車はやって来ました。良かった。


電車が走りだし、ホッとして硬めのスナックをつまみにビールを飲んでいると、通路を挟んだ隣に例の「音鉄」君がいます。電車の車内での走行音を録っているらしい。

スナックをパリポリさせると、じっと睨まれます。あ…、すみません。

JRは早々に廃止したいらしいこの路線。しかし熱い鉄オタさんたちの支持により今日まで運行しているという面もあります。ありがとう鉄オタさん。おかげで私も利用できます。

ですので、慎重にスナックを音を立てないようにゆっくりモムモム食べます。疲れます…。

モムモムモムモムしているうちに、車内で日付が変りました。



2013年12月27日(金)

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東京駅。午前5時05分。さすがに人もまばらです。

さて、一晩経って更に匂いはキツクなりました。

車内でうたた寝をしていて、ふと目覚めると、ものすごい匂いに驚くという繰り返しです。

匂いを発している自分がいつまでたってもその匂いに慣れないというのは、もう人に対しては暴力です。

ムーンライトながらの隣の席の方、よく我慢してくれました。ありがとうございました。


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午前7時49分。前橋駅。ゴール!


ああ、とっても順調にゴール!チキンジャーニーとは大違い!

このまま仕事に出勤できますが、今日は午後から会議に出るだけで済むので一旦自宅に帰ります。


・費用13,270円
・所要時間37時間28分

費用はわずかにオーバーしましたが、まあ、勘弁してください。

10時間バスに乗り、25時間電車に揺られる旅でした。




冒頭に引用したモーパッサンの短編小説は、牡蠣が富の象徴として表現されています。

牡蠣を旨そうに食べる上流階級。その真似をしたくて精一杯背伸びした庶民の家族。
しかし、牡蠣殻を剥いて給している年寄りの人夫は、はるか外国で成功しているはずの親類だった…。


豊かさとはなんだろう?と考えると、牡蠣をおなかいっぱい食べられた私は豊かです。

でも費用は13,000円。時間は37時間。旅が終わればすぐ仕事。

「全然セレブじゃないよ。金もないし時間も無い貧乏旅行じゃん。」と言われても仕方ない。


でもね、お金があったら、時間があったら、こんなことしますか?


何をどう乗り継げば50円安くなるとか、7分縮まるとか、一生懸命調べて、「あ!こんな方法があったのか!」なんて発見をしたりして小躍りします?

1ヵ月も前から、「9時か。今頃ははじめての瀬戸大橋をマリンライナーで走ってるな。」「11時半か。志度駅着。晴れてたら海の向こうに小豆島が見えるな。」なんて、仕事の合間、時計を見るたびにシュミレーションして旅に想いをはせますか?


制約があるからこそ、自由はある。

背伸びしたって仕方ない。自分だけの幸せは、ここにある。


本当の豊かさは、人と競争して得られるものばかりではないような気がします。
自ら作り出すこともできる。


どんな時でも、幸せそうな、楽しそうな、そんな人がいる。


そういう人に、私はなりたい。


そんなふうに思うんです。




「ママー、今度はあの人、牡蠣食べ放題で幸福を語ってるよ。」
「だから目を合わせちゃダメだって!」






                                               おわり











































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コメント

こんばんは。たてです。

 牡蠣食い放題!(゚o゚;
 思わず前のめりになってしまいました。(^^;)
牡蠣屋さんはブックマークさせていただきました。
(行けるかどうかは絶望的ですが)

 あせらない、時間ゆったりな旅行いいですよねぇ。
 10年以上前、秋田の知り合いのところに行くのに
山形経由で行って、途中、町中の温泉入り放題の
ところ(どこだったかは失念!)によって、体中
ほかほかになって秋田入りしたのを思い出しました。
 ゆったり旅が一番の贅沢ではないでしょうか?

PS:空気枕はパンパンから空気をちょっと抜いて
  から使うと首筋にフィットしていいですよ

たて様、コメント誠にありがとうございます。

ゆっくりした旅なのか、バタバタした旅なのか、良くわからない37時間でしたが、楽しく過ごしました。

自転車の旅ならもっとのんびりできますが、やはり四国は遠い。

なかなか貧乏サラリーマンでは長い休暇は取れません。

たて様も、是非お時間ができましたら牡蠣の食べ放題へhappy01

新幹線もあれば飛行機もありますから。

枕は確かにそうですね。安いながらも空気量で調整できるのはならではです。


そういえばツールド草津の案内が届きました。

ご一緒できれば幸いです。

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