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2014年4月13日 (日)

前橋の路面電車。

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運転手さん、笑顔が素敵です。今はどうされているのでしょうか…。


私が生まれるはるか前に、前橋には路面電車が走っていました。


前橋駅から伊香保温泉へつながる、東武のチンチン電車です。

明治から1950年代中頃まで。路面電車を懐かしく語るお年寄りも、そう多くなくなってきました。



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街中は路面電車らしいですが…、


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郊外に出るとこんな感じ。

今で言うところのバスの風情です。しかも隣には荷車を牛で牽いているおじさんがいます。


伊香保まで電車で行けたらずいぶんのんびりした休日が楽しめるのになあ。


今ではその面影を伝えるものは、全くと言ってよいほどありません。


…が、しかし、あるところにはあるんです。しかも身近に…。



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前橋公園の隣、利根川沿いの親水公園。

20年ほど前に、河川敷にこの公園ができた時は、「大丈夫なのか?毎年の増水で沈むんじゃないか?」と心配しましたが…、

実際、できてすぐに増水で泥水に浸りました。「浸水公園」と揶揄される由来です。


その後は治水対策を徹底しどうにかなっていますが、そもそも前橋は古くから利根川の増水・洪水・流れの変化に翻弄されてきました。

江戸時代、前橋が城なし、藩主なしとなったのも、利根川が何回もお城を流しちゃったからです。


ということで、親水公園の南端にも、古くからの治水のための設備が残されています。

その一つが「大聖牛」


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川岸に、ヤグラ状に組まれた鉄骨が 建っています。



「大聖牛」というのは、川の流れが岸を侵食しないよう、流れを食い止め、砂地を保全する防流堤の一種です。


この大聖牛は昭和30年に設置されました。


ん?これが前橋の路面電車とどんな関係があるかって?


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どうか良く見てください。実はこの鉄骨、レールなんです。


そう。廃線になった路面電車のレールを再利用したんですね。

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もう、後から生えてきた木と一体化しています。

ということは、ずいぶんこの川岸の砂地を守って来たんですね…。

そしてこれからの遠い未来も、その役割を続けていくのでしょう。



公園の片隅に、過去と現在と未来が交差する風景が、静かにたたずんでいます。


機会がありましたら、ぜひどうぞ。




















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コメント

はじめまして!勝手に読者登録させていただいている者です。
路面電車のことは昔々聞いた記憶がありますが
(R17の住吉町の付近を走っていたと昔々母が話していました)、
この歳になるまで詳しいことを調べてみる気もなく過ごしてきました。

こういう記事を読ませていただくとすごく新鮮です。
またローカルな話を載せてください。
楽しみにしています。

Mints様、あたたかいコメント誠にありがとうございます。

自転車ブログとしての読者様が多いと見えて、あまり自転車に関係ない今回のようなローカルな記事はアクセス数が多くないのです。

ですので、「ああ、私が興味深く感じたことに共感いただける方は少ないのか…。」と思っていたのですが、このようなありがたいコメントをいただきまして、小躍りしていますhappy01

こういったあまり人の目に留まらないような歴史的な遺物をweb上に留めておけば、誰かしら興味のある方の参考になるのではないかと思いまして、日々、お年寄りのお話をお聞きしたり、休日の一部で取材や調査を重ねています。

でも、取材時の移動は全部自転車なんですよ。一応自転車ブログですからcoldsweats01

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