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2014年8月28日 (木)

能登半島一周300キロの旅 序編。


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能登半島。自転車で周ってみました。


今回は、旅の序編。



8月23日。

一路、輪行で金沢へ。


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金沢21世紀美術館。

とても素敵な現代美術館。

今月末まで、レアンドロ・エルリッヒの本邦初の個展、「ありきたりの?」が開かれています。

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レアンドロと言えば、21世紀美術館に常設されている、通称「レアンドロのプール」。

水中に誰かいて手を振っていますね。苦しくないのかな?

でも別の通路からプールの中に入ってみると…、


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水は無いんです。表層の透明な板にただよっているだけ。

代表作ですが、今回は開館10周年記念展として、彼の多くの作品をいっぺんに観ることができます。すごい!


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「見えない庭」。何が見えないの?中の植物は丸見えですが…。

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写真を撮ろうとすると、おや…?変なところに自分が映る…。


この格子に囲われた庭、実は中央の柱から放射状に鏡でいくつも区切られているのです。

中の植物全体を見ているようで、実際には区切られた一区画の植物が鏡に映る姿しか見えていません。

遠目で見たら何らありきたりの風景。しかし、一歩近づくとそこにあるのは虚構なのです。


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「雲」。いろいろな形をした雲に、「犬」なんてタイトルを付けて展示しています。

ふかふかした雲をそのまま閉じ込めたような、綿菓子のような作品ですが…。

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横から見ると、そこにはふわふわの実態はありません。

ガラスに吹きつけられた、ただの白い模様がそう思わせているだけです。


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「リハーサル」。ガラスの向こう側の部屋には楽器が宙に浮いています。

こちら側の部屋で椅子に座り、置いてある楽器の弦を手に取ると、まるで自分が弦楽器を演奏しているように映ります。

部屋にはクラシックの名曲が流れ、それに合わせて弦だけを空中で動かします。

しかし目には巧みに名演奏をする自分の姿が映っています。

私は音符さえ読めないのに…。


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「サイドウォーク」。

個人的に大好きな作品。人に説明したくないくらい好きな作品。

当然これも、水たまりに町並みが映っているありきたりな風景ではありません。



レアンドロの作品は、今回の個展の名が示すように、「ありきたり」のあいまいさを追求しています。

私たちを取り巻く、当たり前な、当然の、ありきたりな風景、意見、情報、習慣、人間同士の関係…。

でも、はたしてそうなのか?実はそこに「ありきたりの…」という思い込みに隠されたトリックが、そう思わせているだけではないのか?

彼の作品は、「疑え、騙されるな」という警句ではなく、ユーモアの中で、「あなたにとってのありきたりは、あなた自身で決めてください。」という柔らかなメッセージを含んでいると思います。



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そろそろ、レアンドロのプールにも夕闇が迫ってきました。

中庭が、刻一刻とやわらかなグラデーションで染まります。



様々な視点、多様性、可能性を包み込む…

この世界は、ありきたりではないのです。

























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