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2014年9月 2日 (火)

能登半島一周300キロの旅。 中編。

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輪島・住吉神社前でキリコが暴れまわります。


輪島の夜。今日は住吉神社のお祭りです。

この夏の終わりの時期、輪島は祭り一色です。

ごく近い神社でも、お祭りの日がずれているため、ほぼ毎日のようにどこかで祭事がくりひろげられています。


住吉神社前、午後8時。10基のキリコ(山車のような神輿のようなもの)が集結してきました。


住吉神社前の狭い交差点で、「暴れ」と称してぐるぐる回ります。


はっぴ姿の担ぎ手たちも、すでに酔っておりますのでキリコが倒れるんじゃないかと観ている方がヒヤヒヤです。


キリコには太鼓が付いていまして、壮絶な乱れ打ちと掛け声が響き渡ります。

叩き手は子供が多いんですね。でも、子供とは思えないような力強い叩きっぷり。


「お前行くか?!」「おお!」なんて、声掛けられた子供が飛び入りで入って太鼓を打ちまくる。

輪島の子供は、みんなこの複雑な旋律の乱れ太鼓を叩けるらしい…。


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太鼓の乱れ打ちが続くなか、キリコは街を練り歩いていきます。

さて、お祭りのクライマックスは0時ごろです。川岸の広場で松明に照らされたキリコたちが太鼓を乱れ打ちまくるわけですが…、


私は疲れていました…。


ということで夜10時ごろ、祭り見物から引き揚げ、民宿のおかみさんに、「明日も早いのでもう寝ます。おやすみなさい。」声をかけました。

おかみさんは、「ああ、もう自転車だから疲れたでしょ?ゆっくり休んでくださいね。それに、この後キリコはうちの前を通るから、またみられるよ。」とのこと。

床に就いてウトウトしかけたころ、キリコたちが四方からやって来ました。

さっき耳にしたよりも、更に太鼓の乱れ打ちが乗りに乗っています。


「わああ、さすがに10基集まるとすごい音量だなあ。周りの人声や掛け声も一段とすごいし、だいぶ盛り上がっていいお祭りだ。これが通り過ぎてだんだん音が小さくなっていったら、最高の子守歌だな。もう眠いし…。」と、思っていたら…。


通り過ぎない…。


ここは広場に向かうまでのキリコの一時集合場所のようで、10基のキリコは担ぎ手から降ろされ、ものすごい太鼓の音と掛け声、歓声が宿を建物ごと揺らします。

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宿の窓から。このキリコが路地に10基集結し、太鼓を打ち鳴らしています。


…全然眠れない…。


廊下に出るとおかみさんが、「やかましくて寝れんでしょ?あははは!でも11時過ぎまではこんな感じですよ!」

部屋に戻り、寝られるわけもなく寝返りを繰り返していると、変な角度で曲げたのか突然脚が猛烈にツレました。

まあ、日中150キロ程度走っていますので、ツレやすくなっていたこともあり、相当なツレ具合。

「ドンドンドンドンドドンドンドンドドドドドドンドンドンドン!」と乱れ太鼓が響き渡るなか、「あー!あー!ああああ!」と布団の上で悶絶し、七転八倒。

脚をおさえながら、まるで神に許しを乞うように天井を見上げ、「あああああ!」と苦悶の表情でもう一方の手を空をつかむように伸ばします。


良かった。一人で…。


誰か見ていたら、「…ああ、今この瞬間、新しい宗教が生まれた…。」と思われたことでしょう。


0時に近付く頃、キリコたちは川の向こうの広場へ移動を始めました。おやすみなさい…。


朝になり、早朝のまだ準備段階の輪島朝市通りを抜け、旅を続けます。



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千枚田。この景観を守るためにはもう地元のお年寄りだけでは限界があり…。

たくさんの県内・県外からのボランティアの方々に支えれ、今の姿が保たれているそうです。


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誰かが目を付けた、こんな岩があったり…。


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自転車担いで苦労してトンネルくぐったら、先に道がなかったり…。


まあ、上のトンネルは特殊な例ですが、時折トンネルが現れます。


岬と入り江の起伏が続く中、行く先にかなりの高さの岬を目の当たりにするとげっそりしますが、たまにその岬の高台に通ずる道がなく、たもとにトンネルの口を発見した時には…、


「Yes! Yes! no tunnel no life!  あははは!あははは!」と、またも怪しげな宗教の信徒みたいにうれしそうにそこをくぐります。トンネル楽だ!

普段は狭いし暗いし、車の音も大きく響き嫌なトンネルですが、なにせ車なんかほんのたまにしか通りません。このままここに住んじゃおうかと思うような快適さです。



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あの岬の向こう、海抜0mから…、

ここは距離1.8キロ地点。そして海抜100m。ひとつひとつの登りは短い距離ですが、こんな起伏が連続します。


珠洲市に入ってから、なんだか自転車を積んだ車を何台か見かけました。おや?

そして、そのうち道沿いに「トライアスロン珠洲」の旗や、コース指示の看板が…。


全く知らなかったのですが、昨日はこの能登半島の先端、珠洲市で大きなトライアスロン大会が開かれていたのです。

良かった!昨日で!今日だったらこのコース、参加者じゃなければ走れません。

完全クローズで公道封鎖して行われる大会かは存じ上げませんが、クローズじゃないとしても、選手の方々の邪魔になりますから走りようがありません。

「なんかひとりすごい荷物背負ってるやつがいる?」と思われるし…。


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まだ片付けられていなかったゴール。

周囲に誰もいなかったので、勝手に片手を挙げてゴールさせていただきました。

まだ自分のゴールはずいぶん先なのですが…。


そして、ああ…。ぽつぽつと雨が降ってきましたよ…。




                                                …つづく。















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