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2015年1月 8日 (木)

一期一会。

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川崎の某中華料理店。(イメージ)


10年以上前、私は30歳をまたいで学生に戻りました。

都内のキャンパスに川崎から通っていました。都内は家賃が高いんでね!

川崎でパート勤務をしながらの夜学生でお金もない。

毎日のように豆腐ばかり食べていました。

今でも学会などで当時の同僚と顔を合わせると、「今でも豆腐ばかりなの?豆腐好きだね。」と言われるくらいです。


たまにの外食は、小さな駅の場末にある某中華料理屋さんでした。

台湾の人々が切り盛りする中華料理屋さん。皆さんいい人なのですが、あまり日本語が通じないお店です。でも安くてうまい!

その店は冷やし中華がすごく旨かった!季節もので義理で食べる冷やし中華なんていうレベルじゃない!3種類あって、二色麺だったり辛いのがあったり…。絶品でした。


去年の夏の終わり、出張で横浜に行った帰りに足を延ばして川崎の(といっても道一本越えると横浜ですが)その店に行ってみました。

冷やし中華を食べたのですが…、うーん、あの頃の味じゃない。

店主さんもコックさんも変わってます。

自分もおそらく変わっている。

…時が経つと、すべては変わります。仕方ない…。

一期一会なんですね。美味しかった思い出を大切にしよう…。




うろ覚えですがフロア係の30代の女性は、当時と同じ人のようでした。


お会計をして、駅に向かって歩いて行くと…。


「お客さん!すみません!」

と、そのフロア係の女性が追いかけてきます。

「え?は、はい?」

彼女 「お客さんは、10年くらい前に何度か来て下さった方ですね?」

私 「え?ええ。10年くらい前に何度か…。店ができた頃ですかね。」

彼女 「私、台湾から来てずっとこの店に勤めてます。あなたのこと覚えてるんです。」

私 「僕のことですか?」

彼女 「はい。私が勤め出したころ、失敗ばかりで、うまくできなくて、言葉もよくわからなくて…。」

私 「ええ…。」

彼女 「もうやめて国に帰ろうと思ってたんですけど…。でも、ある日、また間違えて、あなたの会計と他の人の会計を取り違えたんです。あなたはお酒のせいか、ずいぶん少ない会計に気づかないで帰って行った。」

私 「えー、そんなことあったようななかったような…?よく覚えてません。すみません。謝ります。」

彼女 「違うんです。私、店長に怒られて、もうやめようと思ってたら、1時間くらいしてあなたが『会計が間違っているのではないですか?』って帰ってきた。」

私 「そうでしたっけ?」

彼女 「あなたはきちんと清算してくれて、出て行ったので、私は追いかけてお礼を言いたいと思ったんです。でも店の用事があって出られなくて、窓からあなたを見ていたんです。そしたら、あなたはまっすぐ駅に入って行った。」

私 「…ええ。」

彼女 「あの人は、わざわざ電車賃を払ってまで、あたしの間違いの清算をしに来てくれたんだと思ったら、すごくありがたくて申し訳なくて…。」

ここから、彼女は涙声でした。

彼女 「ここは、いいところだって、初めて思えたんです。ここで頑張ろうって思えて…。ありがとうございました…。」



ずいぶん日本語もうまくなったようです。

生まれ故郷から遠い地で、辛いこともたくさんあったでしょう。


私は、そんなことすっかり忘れていました。はっきり思い出せません。


でも、人と人との関わりはそういうものだと思います。

私にも感謝してもしつくせない大切な方々がたくさんいます。

そして、知らないところで、自分も誰かにとってのそんな一人になっているのかもしれません。

What a wonderful world。

一期一会。





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