2015年5月19日 (火)

前橋~渋川~吾妻、100㌔走。

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伊香保温泉のランドマーク、石段街。

ハルヒルが散々でしたので、まじめに練習しようと思いました。

ということで、前橋市街から利根川サイクリングロードを北上し渋川へ。

まずは伊香保を目指します。


普段でしたら、伊香保の町営露天風呂につかって、そば喰って帰るのですが…。

今日は帰りません。そのまま榛名湖を目指します。

おとといに続いて、榛名山ヒルクライムです。伊香保側から。

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おいおい、いい景色じゃねえか…。

やっぱり榛名は伊香保側から登った方が断然良いです。明るいし景色もいいし、道も広いし…。

そんなこんなで榛名山へ。

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この先から急にハルヒルのノボリが建ってるでしょ?

なぜなら、あそこから高崎市だから。榛名山頂を二分する渋川市と高崎市の境界線は、ハルヒルのノボリがあるかないかでわかります。

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おとといは数千人が詰めかけた榛名湖も、静けさを取り戻しました。


さて、榛名湖着いたし、そろそろ…。

帰りませんよ!今日は!


榛名湖をぐるっと回って、中之条方面へ抜ける県道28号線を進みます。

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途中で、この看板を頼りに脇道に入ると…。

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大型車通行止めの細い道に入ります。


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あら!?素敵な林間道!

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こんな沢づたいに降りて行きます。

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山を降りたら吾妻です。すっかり晴れていました。

早くも田植えをしている田んぼもあります。

覗き込むとオタマジャクシがうようよ。

オタマジャクシはちょっと足が生えかかった頃が一番おいしいんですよねえ。(←ホントかよ?!)

この辺りの小さな段々畑は機械が入らないらしく、農家の方が手で苗を植えていました。


この後、吾妻の山間部を下り基調でしたがアップダウンをこなしながら、ぐるっと回って渋川へ。

以前ご紹介した、吾妻川沿いの「富貴の湯」で汗を流し前橋に帰りました。


自宅に着いたらちょうど100㌔。


やっぱり100㌔程度でも、山間部を走ると手ごたえがありますね。

忙しい忙しいと言い訳してないで、こんな日を増やしていきたいと思います。





























2015年5月17日 (日)

ハルヒルの成績が散々で、かえって希望が見えてきた!

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集まり過ぎた自転車バカたち…(これでごく一部)。


最高のコンディションでのハルヒル(私以外は…。)


高崎市旧榛名町。晴れ。スタートからほぼ無風。

朝のうちは気温も高くなく、最高のコンディションの中でレースは行われました。

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スタート!


沿道の地元のおばあちゃんが、「カチカチいってる?何がカチカチいってるの?ほら!カチカチ!」

それはクリートをペダルにはめている音ですよお。


結果として、自己ベストプラス14分という天文学的なタイムを叩き出してしまいました。

でも、一生懸命走ったんです。

出し切ってこれです。実に情けない記録ですが。


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こんなに榛名が長いと感じたことはありませんでした。

14.7㎞なのに…。

ぐったりヘトヘトになってしまい、後半少しフラフラ走行してしまいました。

「フラフラしないで!危ないから!」と、他の選手に抜かれざまに注意を受けてしまったほどです。

大変申し訳ございませんでした…。


ずいぶんと落ちた…。

ということはあとは登るだけだ!

2か月間自転車に乗らないと14分遅くなるということは、乗るだけで今より14分速くなるということだ!更に鍛錬すればもっと速くなるということだ!やったー!

ポジティブシンキングはプライスレスです。そして誰にも迷惑をかけない。


箱が開いて、自分の非力さ、サボり癖、言い訳がましさ、そんな全てが飛び出したのです。

そして、もう何もないであろうと覗いたその箱の隅に、可能性という希望が小さく光っていたのです。


先日、赤城のエントリー峠を越えました。

その希望の灯りを頼りに、9月27日「まえばし赤城山ヒルクライム」を目指します。


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しかしねえ…。

ハルヒルの参加者6000人って、やっぱり多すぎると思います。

前日の選手受付も大渋滞。レースのスタート直後も芋を洗うよう…。

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中古車展示場か!ここは!

もう少しスリムにしないと、続けていくのは大変なのではないでしょうか?


余談ですが…、
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ゴールして湖畔に向かうと…。

お姉さんが「お疲れさまあ!どうぞ食べてください!」と羊羹を差し出してくれました。

山頂では大量の羊羹と甘酒が用意されていました。野菜もありましたけど。


ありがたいのですが、私だけでしょうか?躊躇してしまうのは?

確かに辛党なので甘いものは苦手なのですが、一般の皆さんはヒルクライムのゴール直後に羊羹を頬張れるのでしょうか?

すみません。お姉さんには申し訳なかったのですがご遠慮させていただきました。

新手の拷問かと思いましたcoldsweats01

































2015年5月10日 (日)

完成!チルト君輪行バッグ!

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チョイ乗りで使っているチルト君。

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このように折りたたんだ状態でコロコロ転がせることができます。


転がしてそのまま電車に乗り、出先でサッと乗れたら大変便利です。

しかし、このまま電車には乗れません。輪行袋で覆わなくては。

そこで…。


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自作しました!サッとかぶせられる輪行袋!


ミシン持ってないので手縫いで8時間もかかりました。

ゴムを通してギャザーになってますよ。


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このように包んで…。

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そのまま転がせるのです。

素材は撥水加工のレーヨン。傘用の生地をWEBで購入しました。

軽量ですし、着脱は1分程度でできます。

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収納する袋も作りましたよ。


しかし時間かかったな…。

手芸用品店さんにいろいろ相談して完成にこぎつけました。

店員さんに「ポイントカードお作りしましょうか?」と言われました。


とりあえずいいです…。




































2015年4月26日 (日)

ふざけ過ぎた季節のあとで…。

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松原湖に、夕陽が落ちていきます。

先週、「ツール・ド・八ヶ岳」に参加しました。

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スタート直前。

「ガチャ!ガチャガチャ!ガチャチャチャ!」と、皆様がクリートをはめる音が響き渡るいつもの一瞬を、私はどこか遠くの山鳴りのように感じていました。


頑張りませんでした。

いろいろ言い訳して、スタートからチンタラチンタラ走りました。


1000人くらいの選手には抜かれたのではないでしょうか?


罰として、最後の4キロはどしゃ降りに見舞われました。

第一下山グループで降りて行った方々は、寒い思いをしなかったろうな…。


完走はできました。当たり前です。

でもみじめな道中でしたよ。

「いいんだ。来年は万全に調整してのぞめば。今日は様子見だ…」と言い訳して脚を回さない自分を、もう一人の自分が冷たい目で見ています。

「ヘタレ。できることから逃げて、逃げた先に何がある?」


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ゴール。そこには、ただの標識しかありません。


…何もない。ゴールして、思うことが何もない…。


下山しながら、規定時間を過ぎても、冷たい雨の中、棄権者収容バスに追い立てられながら、必死にフラフラと走り続けるライダーたちをたくさん見ました。


何をしているんだ自分は…。

「次は頑張る」の次はあるのか?

「また頑張ればいい」のまたはいつなんだ?


人生は短い。人によっては極端に短い。

10数年前に、希望にあふれて二十歳を迎え、すぐに病で逝ったずいぶん年下の友人の顔が頭をよぎりました。歳は離れていても、夢中で好きなことに没頭する仲間でした。


M、すまんな。オッサンはつい楽に生きようとする。

まあ、そんなあきれた眼で見るなよ。

お前と違って、俺には次があるんだ。ぶざまに頑張る姿を、観ててくれ。




































2015年4月18日 (土)

八ヶ岳に出発です。

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ああ、ついに来てしまった…。


明日はツールド八ヶ岳。

前乗りでそろそろ出発です。

2か月以上もまともに自転車に乗っていず、完走さえも自信がありません。


まあ、でも初めてのコースだし、景色を楽しみながらのんびり登ろうと思います。


まもなくチームぐったりドンキーのうっかり師匠が迎えに来るはずですが、きっといつもの通り遅刻でしょう。

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自家製やまと芋とセロリの漬物。

うっかり師匠は肉と揚げ物と甘いものとウィスキーがお好きで、ますます心配になるほど太ってきているので、ヘルシーなおつまみを作っておきましたよ。

今夜はレース前だけど、これをつまみながら少しお酒を召し上がってグッスリおやすみください。

そうじゃないと寝言がうるさいんだよ。ホントに…。


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さて、行ってまいります。

レースに参加される方、good luck!












2015年3月29日 (日)

やっとクリートシューズが履けたぜ…。

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春全開です。

大変ご無沙汰しております。

久々にブログを再開させていただきました。


実は…、2か月半ほど自転車に乗れないでおりました。

つまらない理由があるのですが、つまらないので割愛させてください。

(ロバ、ばらすなよ…。)


おかげさまでいたって健康になりまして、自転車ライフの再開です。

朝夕の通勤も快適ですねえ!

川沿いを走ると口に容赦なく虫が飛び込んでくるけど。


自転車に乗れない間、やっぱり太りました。


4月はツールド八ヶ岳に初エントリーしております。乗ってないなりに一生懸命登ろうと思います。



そして、毎日車に乗っていたら、10年物の車がボコボコ言い出しました。

またシリンダーのひとつにうまく火が回らない感じ…。

たしか、同じ症状で修理した時2万円近くかかったよなあ…。ひとつ直したらもうひとつ…。

4気筒だから金食い虫候補があと2匹いるのか!


更に、当たり前と言えば当たり前ですが、冬に突然乗り出したので、出先の銀行でバッテリーが上がりました。

一応ケーブルは積んでいたので、銀行の商用車に救援をいただき始動。なんとか動きました。



「乗らない方が痛む部品もある。」と言いますが、もっと気を使ってあげれば良かったな…。

一般的な国産大衆車ですから、故障は少ない方でしたが、10年すると乗っても乗っていなくても少なからずガタは来るのですね。かまってやらなかったからなおさらです。



潮時か…。今年車検ですし、買わないとダメか…。そう思うと5千円のバッテリーを購入するのも気が引けます…。



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シャレオツなカフェ。@某自動車ディーラー店内。


今日は休日でしたが、午前中は職場でちょっと仕事というか実験をして、午後は自転車でふらっと某自動車ディーラーにお邪魔してみました。

まあ、シャレオツな店内ですこと。

車を見せていただいて、試乗をすすめられましたが…。


クリートシューズでした…。ムリムリ…。





















2014年12月11日 (木)

ツールド八ヶ岳にエントリー!

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昨日は誕生日でした。そして今日、床がこんな感じ。


昨日は、ひとり小料理屋で飲んでいました。


カウンターの隣の席の方とお話が弾み、「誕生日なんです。」と漏らしたら料理を一品ごちそうしてもらうことになりました。

卵がたっぷりのはたはたの煮付け。美味しかったなあ…。ありがとうございました。


と、しんみりして自宅に戻るとこのブログによくコメントを寄せていただくあこがれ様から、「今日は八ヶ岳のエントリー開始ですよ。」というお知らせが!

そうだった!あわててエントリーしました。

エントリー画面で、「大会への意気込みを…」みたいな欄があったので、「草津の分まで頑張ります!」と書いておきました。


ロバに電話。

yagita 「八ヶ岳のエントリー今日からなんでよろしく。あ、ちなみに今日誕生日なんだ。ハッピーバースデーって言って。」

ロバ 「…ハッピーバースデー…。」

yagita 「それじゃ!」



翌日となる今日、夕方ロバから電話が…。

「yagitaさん在宅ですか?今から行きますから。熱いお茶くらいで構わないですから。」


数分後、ロバ君ら4人がやって来てクラッカーを打ち鳴らし、「ハッピーバースデートゥーユー!」と唄い、プレゼントに私の大好物の厚揚げとサッポロ黒ラベルをケースで置いて、すぐに帰って行きました。


…ありがとう。誕生日昨日だったけどね。気を遣わせて済まなかったね…。忙しいのに…。


彼らや彼女が帰った後…

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魚の水槽に卵が入ってる!

いつの間に!ロバ!おい!ロバ!お前絶対八ヶ岳でシナチクみたいにしてやる!

ああ!ちょっと卵から黄身が出てる!ロバ!ロバ!許さない!許さないぞ!!



2014年11月24日 (月)

裏道で伊香保に行ってみる。

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三連休の最終日。伊香保はお客さんでいっぱいでしたよ。

さて、この1ヵ月というもの、人の手伝いや自分の仕事でずっと家に引きこもり、まともに自転車に乗らなかった私ですが、やっと太陽のあたる場所に出てまいりました。

のんびり温泉にしようか。渋川越えて、以前おじゃました富貴の湯でいいかな?なんて思って行ってみたんですが、実際そこまで30キロくらいですし、たいして登りもないので物足りない…。

地図を見ると…、お?細い道がまっすぐ伊香保温泉の中心部までつながってるぞ!行ってみよう!


細い道、県道164号線は、何もありません。

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でも、紅葉が過ぎた半ば枯れたもみじが、またまた良い表情をみせてくれます。

そこから農免道路を経由。


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農免道路の標識。

…すみません。「ホントにこの道でいいの?」という疑心暗鬼であったため、写真を撮っておりません。WEBで拾った標識例です。


「農免道路」って、「免ってなんだよ?!」と思うのが人情だと思います。

山の中だけど林道ではないし…。

調べてみたら、あきれるくらいの中央省庁の予算のぶんどり合いから、昭和20年代に生まれた農道のカテゴリーです。

「免」は揮発税の免除対象道路の略です。


はああ?!略になってないよ全然!!

「免」て突然言われてもねえ?!剣道の一番メジャーな決め技ですか?なあおい?!


という思いを胸にして、その農免道路を登って行ったのですが、そんなにキツクない。

「ああ、余裕だ。遠回りだけどこっちの方が伊香保に楽々行けるんじゃない?」


…と、思ったのもつかの間、どんどん勾配がきつくなります。


伊香保にたどり着く3キロほど手前から、目測ですが勾配は12~13%の坂。

まあ、当たり前です。伊香保は急な石段が街の象徴。ということは階段がないところは全て急坂が支配する街なのです。

伊香保を越えて、その先の榛名に登る九十九折りが、なんとも緩く感じるほどです。


今回は北から南へ伊香保を目指しましたが、やっぱり直近は急坂でした。


でも、登っちゃえばご褒美があります。


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伊香保観光協会HPより借用。


坂また坂を登ると、町営露天風呂があります。この界隈も紅葉の名所です。

紅葉の季節は頭上のもみじが赤く染まる、すばらしいお風呂です。


残念ながら、今日はひらひらと色あせた残り少ないもみじの葉が、ひとつ、またひとつと湯船に落ちてくるだけでした。あと2週間ほど早ければな…。

ん?そういえば、この1か月間、私を缶詰にしたMさんとSさんの一人、Sさんこと小雪さんから、この場所で紅葉狩りする楽しそうな家族写真のメールが届いたっけ…。


…お前何してんだよ!こっちはなあ…!!!


と、言いたいところですが、お母さんもお姉さんも旦那さんもみんな幸せそうないい顔してました。

それでいいんです。

人は皆、人のために生きているんですから。










2014年11月19日 (水)

ああ、やっぱり…。ツール・ド・草津中止のお知らせ。

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草津町からお便りが届きました。

かねてから懸念していたとおり、やはりツール・ド・草津2015は中止が決まりました。

白根山は6月に噴火警戒レベルが上がり、そしてあの御嶽山の悲劇も未だ収束をみないままですので、仕方がありません。

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今日は久々に赤城へ。

からっ風が強くて飛ばされそうです。

私はヘタレライダーですので、まわる風の中でしっかり走るのに難儀します。

普段、スポーツクラブでも主に下半身中心にしかトレーニングしていないのですが、やっぱり上半身や腕の力も大切だなあと思います。

風がなくても、例えば赤城の終盤、「ここはダンシングで!」と思っても腕が思いのほか疲れていて、身体を支えるのが大変でヨロヨロしてしまうことも多々あります。


冬のあいだ、もう少し身体を鍛えよう。

この一ヵ月以上、家でもずっとPCに向かっていたのでだいぶ身体が鈍りました。


草津が無しとなったら、来年の初戦は「ツールド八ヶ岳」となりそうです。

標高が高く、距離もかなり長い大会…。


冬の間の志が試されますなあ…coldsweats01























2014年11月 7日 (金)

こんな夢を見た。

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いつものように、知らない土地を自転車で旅している。


今日泊まる街までどうも到着が遅くなるなあ、近道がないかなあと地図を見ると…。

今いる国道から脇に道がある。川沿いの道だ。その道の方が目的地にショートカットできる。でも地図上ではだんだん細くなっていて、舗装されているのかもわからない。

とにかく行ってみようと思い、道を進むと…、どんどん辺りは寂しくなる。

人家も無くいつの間にか行き止まりに着いた。その傍らにひとつ石碑が建っている。


石碑は慰霊碑だった。裏に回ってサッと碑文を読むと、今から40年以上前にこの辺りの水害で集落が壊滅し、多数の死者が出たと書いてある。

「ああ、そんなことがあったんだなあ。」と、その石碑の先の藪とも雑木林ともつかない茂みを見ていると、どうもそれを越えれば道が開けているのではないのかと感じる。

「ここを抜ければ道があって近道できるんじゃないか?」という気がしてそこに自転車を押して踏み込んでみる。


案の定、茂みを越えたら道があった。でも舗装されていない。そのうち舗装された道に出るだろう。なんだか人の住む集落の感じもしてきたし…。


ふと、後ろを振り返ると、不思議なことに自分が越えて来たはずの茂みがない。あれ?どこからここに来たんだっけ?よくわからない。


そうやって自転車を押して道を歩いていると、空き地があり、そこで子供が3人遊んでいる。


バットとボールを使って、野球遊びをしている。

声をかける。「君たち、この先に道は通じているかい?」

3人の子供は驚いた表情で私の顔を見る。

「おじさん、どこから来たの?」

「その辺の茂みを越えて来たんだ。」

「ふーん…。あの、おじさん、一緒に遊ぼうよ!」


しばらく子供たちと野球ごっこをして遊ぶ。でも、変だ。


第一、子供たちの服が…。まるでドリフの全員集合の母ちゃんコントに出てるメンバーみたいな服装だ。

それに、野球ごっこの最中、夢中になっている子供たちは、バッターになるたびに「長嶋だ!」「王だ!」と言っている。


ああ、ここは…。


もう夕暮れが近い。先を目指さなくては…。


「この先に集落はあるのかい?そこから街に道は通じているのかい?」

子供たちに聞いてみた。


3人は口ごもり顔を見合わせる。


でも、アキオ君という青い服を着た子は、思い切った表情で私の顔を正面から見つめこう言う。

「この先に僕たちの村はあるよ。でも行っちゃだめだ。帰れなくなる。」

…「帰るには、どうしたらいい?」

「僕が道案内するよ。おじさん。」

アキオ君と二人で歩き始める。他の二人の子供たちはすごく神妙な顔をしてそれを見送る。


アキオ君と歩きながら、将来の夢について話す。彼の将来の夢は、「食べたことのないハンバーグをおなか一杯食べる」ということだ。

「それなら簡単だろアキオ君。この先の国道沿いにびっくりドンキーがあったよ。」

しかし今どき、ハンバーグを食べたことのない子供なんて…。でも、ああ、そうなのだ。


青い服のアキオ君が先導した先に、あの茂みが現れた。ああ、ここから来たんだ。

「ありがとうアキオ君。元気でね。」

「あの、僕も一緒に行きたいんです…。」


もう、私もなんとなく察していたので…、


「…でもね、おじさんもなんとなくここのルールはわかった気がするんだ。迷い込んだ者は帰れない。ただし、この世界の者に案内してもらえば出られる。そうだろ?」

「うん…。」

「そして…、この世界の者は、よそから来た私みたいな者と一緒じゃなければ外に出られない。そうだな?」

「…。」

「でもアキオ君、出てしまったら、もう君はここに帰れないんじゃないか?本当にそれでいいのかい?君はどうなってしまうんだ?」

「…。」

「ハンバーグ食べたいか?」

「うん!」

「よし!わかった!行こう!」


二人で茂みを抜け、慰霊碑の脇を通り、てくてく歩いて国道に出る。

その街並みをめずらしそうな驚きの目で見渡すアキオ君…。


びっくりドンキーに入ってハンバーグを注文。

「こんな美味しいものは初めて食べた!」

とハンバーグのおかわりをするアキオ君…。


もう、夕暮れが迫っている。


「アキオ君、送っていくよ」というと、

「一人で帰れます。」

「でも、もう暗くなるから心配だ。」

「…大丈夫です。おじさんには、…これから先があるんでしょ?気を付けて行ってください。僕は来た道を帰るだけです。ありがとうございました。」

彼は深々とぎこちなくお辞儀をすると、くるっと向きを変え歩き始める。

「さよなら!アキオ君!」

「さよなら!おじさん!」

その時、とても明るい笑顔でこちらを振り向いて手を振るアキオの表情は、悲しいような嬉しいような、そんな神々しさがあった…。



国道を自転車でしばらく走ったが、やっぱりなんだか心配になり、引き返した。


わき道を進むと、あの慰霊碑があった。


自転車を止め、慰霊碑の裏にまわってみると、そのたもとには青い服がポツンと落ちていた。


夕闇が迫る中、慰霊碑に刻まれた水害の犠牲者の名を追っていくと、多くの名の最後近くに「○○昭夫」という名が読み取れた。


私は彼の青い服をたたんで慰霊碑の正面に置き、近くの花を摘んで手向け、手を合わせた。


そして慰霊碑の先を見た。そこに茂みはあるが、今見るとその先に開けた道があるとは思えない。深い森が続くだけだ。


昔、そこに水害に襲われた集落があった。…いや、今もあるのかもしれない。


時が止まったその世界から抜け出し、ハンバーグをお替りし、彼が雲の上に昇って行ったことを切に願った。たぶん、昇って行ったのだろう…。


こんな夢を見た。








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